クリーニング店専門コンサルタントのブログ
クリーニング店専門コンサルタント株式会社マグネット 原田 誠のブログです。 クリーニング・コンサルタントの仕事やクリーニンググ店舗、趣味のランニングでの出来事などをクリーニング店様向けに語ります。
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ワイシャツ洗剤洗浄試験
先月、当社店舗はワイシャツ外注から内製化に踏み切りました。

私自身以前のクリーニングに入って最初の3年間はワイシャツ自家処理の職場でしたが
それ以降は違いましたので18年ぶりワイシャツです。

やるにあたって業績の良いクリーニング店のワイシャツの洗い方(洗剤・糊剤・洗浄温度・洗浄時間等)をそのまま持ってくるのが手っ取り早いのですが、当社店舗は現在周りに20店舗近い安売り直営店に囲まれている状況ですから、ここは安直にせず少々拘わりたい。

ということで現在もまだ色々なメーカーさんからいただいたサンプル品や試作品を試している状況です。
丁度洗剤メーカーさんから試作品と試験布が届きましたので3つの洗い方を試すことに。

写真上 
 天然液体石鹸+過炭酸ナトリウム+アルカリ剤他 本洗20分、50度

写真中
 「前処理不要」がうたい文句の酵素高濃度配合のワンショット試作品
 予洗 タンパク分解酵素を効かすために 40度 10分
 本洗 過炭酸投入 55度10分

写真下
 某ワンショット洗剤(無蛍光)+過炭酸+過酸化水素 本洗20分、50度


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写真は
上 一番左と一番右 エリ汚れ
上 中左 中右 T/C汚染布 綿汚染布

下 右から順番に 血液、紅茶、黒ずみ、顔料、電気洗濯機用汚染布

左の細長い布に上から しょうゆ、コーヒー、赤ワイン、消毒液、チリソース

※本来なら試験前のものを写真で撮っておくべきだったのですが忘れてしまいました。



で、私が拘りたかった一番上の天然石鹸は残念ながらエリ汚れ落ちが悪い結果

「前処理不要!血液までしっかり落とします!」の試作品は流石に血液は真っ白、が紅茶やしょうゆ等は他と比べるとやや劣ります。

某社ワンショット洗剤は血液汚れはやや難がありますが(大体ワイシャツに血液は余りついていませんし・・・)
他は全体的に非常によい結果に(過酸化水素をいれた加減もあると思う)


そしてこの時のワイシャツは全点私が仕上げましたが、
「前処理不要の洗剤」が一番エリ汚れがすっきり落ちていたような気がします。(あくまで感覚的)
理由はタンパク分解酵素が最大限効くように40度で10分間洗ったこといより、エリ垢汚れがよく分解し、その後の過炭酸で漂白と理にかなった使い方によるからでしょう。
しょうゆ、紅茶の落ちが悪かったのは通常過炭酸は10~20分ぐらい時間帯が一番よく効くので10分の洗いでは足りなかったからでしょう。

サンプル品や取り寄せ品がいっぱいありこの状況だと洗剤洗濯に年内いっぱいかかりそうです。

Yシャツ100円のショップに囲まれているため、倍近い値段の当店はその違いを明確にする必要があります。
ユニットショップで大量生産できないから高価格であることは消費者にとって全く有り難くないことです。

ユニットショップなので細かな皺まで手直しで直す、生産性を第一に考えず(でも第2ではない)少々固めの糊を選ぶ、生地にダメージが少なくかつ白く綺麗になる洗い方をする、蛍光増白剤は使わない、お客様の肌のことを考える、自然・地球環境のことを考える、出来るだけコストは安く、出来るだけ生産性は高く・・・

天然石鹸は使いたいけれど、それで汚れ落ちが悪ければお客様に納得いただけません。
机上の論理と現実の洗い上がりの違い。
価格の高い洗剤を使用=いい洗いとは限らない。
プレス生産性が低い=プレス品質がよいとは限らない。

クリアしないといけない課題がいっぱいあります。楽しいですね。



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